上腕骨内側上顆炎・野球肘

上腕骨外側上顆炎との違いは同じ肘の炎症ですが、上腕骨内側上顆炎は、肘の小指側にある内上顆が炎症を起こしているものです。 上腕骨内側上顆炎は、特に野球・テニス・ゴルフをプレーしている方や、中年期以降の女性に多く見られます。 重篤な場合には、外科手術による治療も考えられます。

原因

原因としては、野球では投球フォームが適切でない・使い過ぎ・ストレッチ不足があります。テニスではラケットのサイズ・ガットの張り方が原因の場合があります。 野球・テニス・ゴルフ全てにいえることですが、正しいフォームでプレーをしていても、手首の関節を使うとともに前腕を捻るために肘の内側に負担がかかり、上腕骨内側上顆炎を起こします。 その他にも仕事で重いスーツケースなどを持ち運びする方などにも見られます。

症状

上腕骨内上顆炎はプロテニスプレーヤーやプロゴルファーにも見られる症状で、手首を内側に動かすためにある肘の筋肉の腱を痛めてしまった状態です。

テニスやゴルフをプレーしている時はもちろんですが、プレーしていない時でも、肘を曲げて重い荷物を持った時や、電車などのつり革につかまっているとき、手のひらを握りしめた時などに痛みを感じます。

上腕骨内上顆炎を起こしているにもかかわらず、治療をせずにテニスやゴルフをプレーしたり、重い荷物をもつなどを繰り返した場合、腱が骨から剥離し出血してしまいます。

治療法

痛みを感じる動作を止めることが大切ですので、状態によりますが初めは肘に負担のかからないようにします。痛みが強い・もしくは繰り返すなどの時は一度傷める運動はストップします。治療法としては、電気療法(干渉波・低周波・ライズトロン)手技療法などがあります。