大腿四頭筋の肉離れ

大腿四頭筋の肉離れは太ももの筋肉が急激な動作を繰り返すことで肉離れを起こす疾患です。刺すような鋭い痛みが生じ、その痛みから運動を継続することは難しくなります。 主にバスケットボールやランニング、サッカーなど急なストップとスタートを繰り返す運動で起こりやすい疾患です。

原因・症状

大腿四頭筋は大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋の4つから構成された太ももの筋肉で、人間の体の中でもっとも強い筋肉です。

この筋に肉離れを起こす原因は、筋肉の収縮動作を強い力で尚且つ急激に行うことで起こります。 そもそも肉離れとは筋肉の部分的な断裂、もしくは完全断裂を意味しています。 つまり太ももの筋肉が切れてしまう症状です。具体的にはランニングのスタート動作、急な方向転換、急なストップ動作などがあげられます。

肉離れを起こした際の症状としては程度に関係なく激しい痛みを伴います。 一部断裂であれば歩行を続けることも可能ですが、断裂が深く、複数個所にある場合は非常に激しい痛みが出るため自力での歩行はほぼ不可能です。また、この場合には患部に陥凹が確認できます。

治療法・予防法

肉離れの治療は応急処置として患部を冷やすことから始まります。その後は包帯で固定し筋肉の痛みを落ち着かせます。しかし、肉離れ後は筋肉が痩せ、硬くなり、筋力の低下が必ず起こるため、運動再開まで時間がかかります。少しでも早く戻れるようにリハビリや筋肉の硬結を取ったほうがよろしいです。ちなみに、筋肉の硬結(硬くなったところ)は、古傷ですので、ほっておいたりしても、なかなか良くはなりません。 スポーツを普段からする人は運動前にストレッチをすることで肉離れを予防することができます。 ストレッチの方法は立った状態もしくは、うつぶせで片脚の膝を曲げて、踵が自分のお尻にくっつけるものなどあります。