つき指

手に関する疾患で最も多いのがこのつき指でしょう。つきゆびは指先に急激な外力が加わった際、関節が左右どちらか一方にずれ、靭帯を損傷してしまうことで起こります。

適切な治療を施せば比較的短期間で完治することが出来ますが、治療をせず放置することで関節が変形することもあるため安易に考えないようにしましょう。

原因・症状

つき指は関節が左右どちらかに不安定に曲がることで起こります。これは指の関節が縦に曲げる、伸ばすなどの動作には強いのですが、横に曲げる動作が構造上出来ないことが原因です。

指関節は横の動きを防ぐため側副靭帯によって内と外の両側を支えています。 つまり、外から強い力が加わり本来出来ない左右の動作が行われることで、関節を支えている側副靭帯が損傷することになります。この状態が一般的にいわれているつき指なのです。

つき指の症状は慢性的な痛みが代表的なものになりますが、治療をしないことで指関節の変形を起こすこともあります。これは損傷した靭帯がそのまま元の状態に戻ってしまうことで起こる症状です。 もし変形が残ってしまうと手術以外では直せなくなるので、適切な治療を受けるようにしましょう。

検査法・治療法

つき指かどうかを診断するには靭帯を損傷しているかを確かめるテストが行われます。 テストではまず患部の指を少し曲げ靭帯を意図的に緊張させます。 その状態で横へ力を加えた時、痛みが増すかどうかを確認していきます。 もし、痛みが増すようであれば側副靭帯を損傷している可能性が高まります。

治療では患部を固定することが中心になります。ただし、患部の固定をしっかり行わないと関節が左右に曲がり、指を曲げた際に他の指の当たるなどの変形を起すことになりますので注意して行いましょう。

靭帯の損傷が激しく痛みを強く感じる場合には、電気治療(干渉波・低周波・ライズトロン)・手技療法を行い痛みの緩和をはかることもあります。