三角靭帯損傷は、足首を外側に捻った際に、三角靭帯を損傷してしまう疾患です。一般的には三角靭帯損傷とはいわず、簡単に足の捻挫と言われています。
痛みの症状を伴いますが、その強さは靭帯の損傷度合いにより異なります。 また、他の靭帯を一緒に損傷することもあり、そのまま放置すると靭帯がゆるんだ状態でくっついてしまうため必ず治療を受けるようにしましょう。
原因・症状
三角靭帯は内くるぶしにある靭帯(内側(側副)靭帯)をいい、後脛距靭帯、脛踵靭帯、脛舟靭帯、前脛距靭帯から構成されています。この靭帯に損傷をきたすことを三角靭帯損傷といい、一般的には足首の捻挫と言われています。 また、三角靭帯を損傷すると同時に、外側靭帯を損傷したり脛骨果部に骨折を起こすこともあります。
靭帯損傷は程度によりⅠ、Ⅱ、Ⅲと分類され、Ⅰは痛みも少ない微小断裂、Ⅱは痛みも増ししっかりした治療が必要になる部分断裂、そしてⅢは手術による靭帯再建が必要な完全断裂となります。 完全断裂を起こすと治療が大変になるうえに、歩くことが困難なほど強い痛みを生じます。
治療法・予防
三角靭帯の損傷で痛みが起こっているかと思いきや、痛みが非常に強く中々引かないこともあります。このケースでは骨折も疑われるため、念のためエックス線検査を受けるようにしましょう。 また、どの程度、靭帯を損傷しているのかも重要になりますので、損傷程度の確認も行っておきましょう。
靭帯損傷の治療ではアイシングが基本になります。その後はしっかり包帯などで固定をし、靭帯が回復するのを待ちます。この際、しっかり固定しないとゆるんだ状態で靭帯がくっつき、不安定な状態になりますので注意してください。同時に手技療法、電気療法(干渉波・低周波)もしておくと、復帰が早くなります。痛みが強い場合には湿布などを用いるといいでしょう。