肘内障

肘内障は、2~10歳くらいの子供に多く見られます。 よくお母さんが子供の腕を強く引っ張った時に、腕が外れてしまった、というような状態です。 こうなってしまうと子供は痛がり、手を上げられなくなります。 肘内障は癖になることがありますので、その後の治療も重要になります。

 

症状

よくお子さんを連れているお母さんが、お子さんの腕を強く引っ張ったその瞬間に、前腕が抜けてしまったようになってしまうことがあります。 これが肘内障と言われる症状です。前腕はぶらぶらしていまい、腕を上げられなくなり、子供は大変痛がります。

この肘内障は子供に起こるものではとても多く、一種の脱臼といってもいいでしょう。 正確に言うと、肘の骨が脱臼したのではなく前腕の骨が輪っか状の靭帯から抜けて外れかかった(亜脱臼)状態です。

治療法

治療法としてはコッヘル法という整復の仕方があります。簡単なやり方ですが、素人の方がするべきではないと思われます。何度も整復に失敗して病状を悪化させたり、靭帯に損傷を与えたり、骨を傷つけてしまうこともあり得るからです。 その他の治療法としては、包帯で固定などがあります。

予防法

まず親御さんに注意してほしいことは、子供が身構える前に急に腕を引っ張らないことです。 もし腕を引っ張る場合には、一言子どもに声をかけてからにしましょう。 何度も肘内障を繰り返している方の場合、整復しづらくなることがありますので子供のためにも気を付けてください。