大腿四頭筋炎症は太ももの筋肉を使いすぎることで生じる筋肉の炎症です。 過剰な不可が掛けるスポーツを繰り返し行うことが主な原因となります。
痛みの症状は膝の上部や股関節の周辺に出ることが多く、運動をしている時には痛みが増し、安静時は痛みが軽減する特徴があります。
原因・症状
大腿四頭筋とは太ももの筋肉全般をさしており、人間の体の中でもっとも強い筋肉と言われています。その名との通り大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋の4つに分かれており、股関節と膝のお皿(膝蓋骨)までをつなげています。
大腿四頭筋がかかえる動作は幅広く、しゃがむ、立ち上がる、ジャンプ、キック、踏ん張る(ストップ動作)などさまざまな動作に対応しています。過度の不可が繰り返しかかることで筋肉疲労を起こし、異常収縮を起こしてしまうのが大腿四頭筋炎症なのです。
この炎症はサッカー、バレーボールなどの運動でも起こりますが、歩く動作が多い販売員や立ち仕事の人が起こしやすい疾患でもあります。立っているだけでと疑問に思われるかもしれませんが、実は立つということは大腿四頭筋を使って、膝をまっすぐにすることで初めてできる動作なのです。 痛みが出る場所は大腿四頭筋の端、股関節の辺りに出やすく、痛む場所が鼠頸部ヘルニアと酷似していることから間違われることもあります。
検査法・予防・治療法
大腿四頭筋に炎症を起こしているかどうかは尻上がり現象で確認します。 患者にうつ伏せに寝てもらい、痛みがある側の膝から先を手で持ち、お尻側に曲げていきます。 炎症を起こしている場合、足を上げることで太ももや股関節の痛みが増すため、自然とお尻が持ち上がるのです。
治療では筋肉疲労により異常収縮を起こしているため、その筋肉の緊張を和らげるストレッチが効果的です。方法としては立った状態もしくは、うつぶせで片脚の膝を曲げて、踵が自分のお尻にくっつけるものなどあります。このストレッチは治療としてだけでなく、今後の予防にも非常に効果的なストレッチです。 仕事柄立つこと、歩くことが多い人は是非行うようにしましょう。