骨折治療後の痛み

骨折はどの部分であってもしっかり治療を受ければ痛みの症状は改善されるのですが、中には治療後、数ヵ月後から数年たった後に骨折部位に痛みの症状を伴うことがあります。 このようなケースでは筋力の低下、神経損傷などさまざまな原因が考えられますが、多くの場合専門的なリハビリもしくは手技療法を受けることで症状を改善することが出来ます。

原因・症状

骨折経験がない人から見れば、骨が癒着しているのに痛みの症状が出ること自体信じられないかもしれません。しかし「古傷が痛む」という言葉があるように完治後に痛みの症状が残る、もしくは現れるケースは多々あるのです。 このように骨折治療からしばらくたって痛みの症状が現れる原因には、骨折時に神経も損傷していることや、ギブス固定により関節にずれが生じている、傷が体内に古傷として残っていることなどが挙げられます。体内の古傷も体表の傷のように、怪我をしたとき、治癒過程でその場所が膨れます。その後その膨れたものが徐々に小さくなりますが、しこりのような硬いものができます。これが、古傷となって血流を悪くしています。 それぞれ対応した治療をしっかり受ければ症状を改善することが出来ます。

骨折治療後に起こり得る主な症状は骨折部位の痛み、痺れなどがあげられます。 痛みの強さは人によって異なりますが、足を引きずらないと歩けない程の強い痛みを伴うケースもあるようです。

治療法・予防

骨折治療後の症状を改善するには原因を確定し、その原因にあった治療法を受けることが重要になります。 ギブス固定により関節がずれている、もしくは筋量が低下している場合は、関節の可動域を広げる訓練や、筋力トレーニングをすることで症状の改善が見込めます。また、古傷は手技療法でしこりを取っていくと良いでしょう。医療機関でリハビリを受けることも効果的な治療法になりますので進んで受診するようにしましょう。