下伸筋支帯の炎症とは、足首を囲むように存在している下伸筋支帯に炎症を起こし痛みの症状が現れる疾患です。痛みは足首を動かすと強くなり、足首の前面に痛みの症状が起こります。 サッカー選手や車の運転が好きな人、タクシーのドライバーなど足首をよく使う人に多く見られる疾患です。
原因・症状
下伸筋支帯は筋膜が変性してできた腱で、ちょうど足首を回り込むようにして存在しています。 トンネルのような形状により足の背を通る4つの筋肉を足根骨に押しつける役割があります。
他の筋肉を押さえ込んでいるため筋肉が動くと下伸筋支帯と擦れ合い、運動によりこの摩擦が激しくなると炎症を起してしまうのです。これが痛みの原因になります。 アクセル、ブレーキを使うなど日常的に足首を動かすドライバーや、サッカー選手など足首をよく動かす運動で起こりやすい疾患です。
下伸筋支帯を発症すると足首の前面に痛みと腫れの症状を起こします。 痛みは足首を動かすことで強くなる特徴があります。そこまで強い痛みではないので我慢しがちになりますが、治療をしないと炎症が悪化し痛みが増していきます。
治療法・予防
下伸筋支帯の炎症を治療は、炎症が進んでいると激痛を伴いますので、患部のアイシングや湿布を用いることで痛みの緩和をはかります。
また、足首を動かすことで下伸筋支帯に炎症が起こるため、テーピングやサポーターで足首を固定するのも有効な方法になります。同時進行で周囲筋を手技療法や電気療法(干渉波・低周波)で弛緩させておくと良いです。痛みが引くまでは激しい運動は控え、安静にするようにしましょう。