朝起きた時など、ちょっと首を動かした時に痛みが走ることがあります。 よく言われる「寝違えた」という状態ですが、これは年齢などに関係なく起きる症状で、 ひどい場合にはしびれが伴う場合もあります。
原因
寝違えの原因は、寝ている間のみではなく、長時間にわたり頭部が不自然な姿勢で置かれてしまった時に、 首から肩にかけてある肩甲拳筋と呼ばれる筋肉や、首から背中にかけてある僧帽筋に負担がかかることが原因です。
治療法
自然に治ることもありますが、しびれを伴うなどの激しい症状などの場合には、治療をおすすめします。 治療法として代表的なものを下記にご紹介します。
治療に入る前にまず首の圧迫試験を行う必要があります。これは、寝違えた症状のみではなく、頸椎間板ヘルニアなどを併発している場合も考えられるからです。 具体的な治療としては、手技療法(トリガーポイント療法・PNF療法)・電気療法(干渉波・低周波・ライズトロン等)による治療などがあります。
症状が軽い場合には、ご自身でできる治療法として、ストレッチがあります。 方法は痛くない方向へ首を3~4秒ほど曲げ、すっと力を抜きます。 この時曲げる方向の頬に手を当て、抵抗を加えるのがポイントです。これを5~6回ほど続けると痛みがやわらぎます。
予防法
寝違えを予防する良い方法があります。 まず、就寝時ですが、うつ伏せ寝をしないことが大切です。うつ伏せに寝ることによって首が左右どちらかに曲げられた状態になります。この時首に負担がかかってしまいます。 うつ伏せ寝を解消するために効果的な方法は、抱きまくらを利用することです。 この時左右どちらかに向いて眠ることになるので、体の一部、特に首に体重が集中することがなくなり、寝違えを防止する効果があります。 仰向けで寝られていても痛いときは枕の高さが合わない可能性があります。その時は高い枕を買わなくてもタオルで代用するという方法もあります。