尾骨痛

尾骨痛は尾てい骨に痛みが生じる病気です。デスクワーク、タクシードライバーなど長時間椅子に座る仕事の人や、しりもちなどで尾てい骨に強い衝撃を受けた人の多く見られる病気です。 これ以外にも尾骨は人間が動物だった頃の名残りのため、生まれつき尾骨が長く、出ている人も尾骨痛を起こしやすいといわれています。

原因・症状

尾骨は肛門の上にある尻尾のような骨をいい、子供の時は5つに分かれています。 しかし、年齢を重ねるにつれ5つの骨はくっつき動かなくなる珍しい骨です。 この尾骨に痛みを生じる原因は尾骨周辺に筋肉がないことがあげられます。

通常、骨の回りには筋肉があり、外部からの衝撃や、内部からの刺激を防いでいます。 しかし、尾骨には筋肉がないため、外力も直接響き床ずれもしやすい箇所なのです。 また、やっかいなことに尾骨の周辺は大変血流が悪い部分なので、尾骨痛を発症するとなかなか完治しない特徴があります。

尾骨痛の症状は、その名の通り尾てい骨周辺の痛みなのですが、人のよっては腰痛を感じたり、股関節周辺に違和感を感じることもあります。

治療

尾骨痛は血行が悪く完治しにくい特徴があるため、血行を促進する治療が高い効果を発揮します。 そのため、鎮痛や血行促進を促す電気療法、手技療法、ライズトロンなどが治療法としては有効です。 痛みの度合いによっては鎮痛剤を処方されるケースもありますが、尾骨は血流が悪いうえに骨の先端部分にあることから高い効果は期待できません。

場合によっては、お尻周辺の筋肉や仙腸関節が原因となっているケースもあるため、筋肉の緊張をほぐすストレッチ、仙腸関節の機能異常を整える手技療法が効果を発揮することもあります。