母指内転筋炎症

母子内転筋炎症は親指と人差し指の間にある母子内転筋が炎症を起し、痛みを生じる疾患です。 なお、「内転」とは親指を人差し指側に寄せることを意味する医学用語です。 逆に人差し指から親指を離し広げていくことを「外転」といいます。

つまり、母子内転筋炎症とは親指を人差し指側に曲げていくと炎症を起している筋肉に痛みを生じる疾患です。

原因・症状

母子内転筋炎症を起こす原因は様々ですが、つまむなどの動作を繰り返すことで起こりしやすい疾患です。つまむ動作には母子内転筋を使うため、繰り返すことで筋肉疲労を起します。 疲労が重なると筋肉が異常収縮をし、さらに炎症を起こすことで痛みを生じるようになります。

なお、母子内転筋は指の筋肉ですので手だけでなく足にも同様の炎症を起すことがあります。 ただし、足の指に炎症を起した場合、痛みなどの症状だけでなく足裏のアーチが少なくなり平べったい足になったり、指の付け根が横に広がってしまう「開帳足」(足の横のアーチがなくなっていることです)になることがあります。

治療法

治療では母子内転筋の炎症をこれ以広げないために、親指の動きをテーピングやサポーターなどで固定していきます。この際、電気療法(干渉波・低周波・ライズトロン)・手技療法を並行して行うことで回復を早めることが出来ます。痛みが落ち着いたらアーチを作ってくれるサポーターや足底板(インソール)も有効です。