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首のコリと頭痛

首の痛みの原因には、神経や腫瘍、また、頚椎が関係する首のこりなどが考えられます。 首のこりとそれに伴う頭痛には、大きく分けて3種類の頭痛があります。 ここではそれぞれの特徴と症状などをみていきましょう。

原因

首のこりが原因の頭痛の場合、同じ姿勢で長時間パソコンの操作などを行うことによって起こります。 この首のこりがひどくなると、頭痛はおろか吐き気をもよおすこともあります。

まず1つ目は緊張型頭痛についてですが、この緊張型頭痛は上半身が前かがみになっている時間が多い時に起こります。首から肩、背中にかけてある僧帽筋という大きな筋肉があり、また、脊柱起立筋という筋肉によって同じ姿勢で作業ができるのです。同じ姿勢を続けているとこの2つの筋肉が炎症を起こし、その結果頭痛につながります。 痛みの特徴としては、鈍重なもので、後頭部や側頭部、目の後ろ側に痛みがでることもあります。

2つ目の頭痛は、血管型頭痛(いわゆる偏頭痛)です。この頭痛は脳の血管が細い場合があり、何らかの理由で血管が拡張し、急激に血流が多くなると起こる頭痛です。

そして、3つ目の頭痛は深刻なもので、脳腫瘍や脳梗塞などの予兆となりうるものです。例えば、ハンマーで殴られたような激烈な痛み、ろれつが回らない、右または左半身に麻痺があるなど場合、早急に脳神経外科を受診してください。

治療法

緊張型頭痛の治療法にはいくつかの種類があります。 電気療法(干渉波・低周波・ライズトロン等)、テーピング、手技療法(トリガーポイント療法等)があります。これは緊張性頭痛の痛みが激しい時に有効な治療法です。

また、血管型頭痛(偏頭痛)には、交感神経(興奮しているときの自律神経)が高ぶっている状態が考えられますので、交感神経を抑え、副交感神経(リラックスしているときの自律神経)を優位にする手技療法(クラニアル療法等)と薬物療法(こちらはご相談ください)が有効です。

この緊張型頭痛と偏頭痛の両方がある混合型頭痛もあります。こちらも、手技療法で対応できます。

予防法

同じ姿勢で作業を続けている、ということは筋肉にとってみれば、非常に負荷の高いことなのです。 従って、最低でも1時間に1回程度の軽い体操やストレッチなどを行うようにしてください。 そうすることにより、筋肉に余計な負荷をかけないようにすることができ、首のこりや緊張型頭痛の予防になります。さらに、普段から姿勢を正すこと、ストレスを溜めないことも重要です。