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腓腹筋内側頭炎症

腓腹筋内側頭炎症は膝の後ろ側の筋肉、ふくろはぎの内側の上部に炎症を起こす疾患です。 クーラーなどで部屋の温度が低くなった時や、寒い季節になると膝裏に痛みを生じます。 元々、膝に疾患がある人はその疾患をかばっているうちに二次的症状として起こしてしまうこともあります。

原因・症状

ふくらはぎの筋肉はアキレス腱から大腿骨までつながる大きな筋肉です。 3つの筋肉から構成され、上部には腓腹筋外側筋と腓腹筋内側筋、下部にヒラメ筋があります。 腓腹筋内側頭炎症はふくらはぎの上外側にある腓腹筋内側筋に炎症を起こすことで起こります。

原因は運動不足によりふくらはぎの筋力が衰えていることです。 ふくらはぎは全身の血液を心臓に戻す大切な役割を持っていいます。筋力低下が起こると血行障害になりやすく、これにより抹消部分の腓腹筋の働きがさらに鈍り筋肉疲労を起こしてしまうのです。 内側だけに炎症を起こす理由は、内側の方が外側より高い位置にあるため牽引力が強いためです。

腓腹筋内側頭炎症の症状としては膝裏の痛みなどが主なものですが、その他に就寝時に足がつりやすくなる症状が現れるケースもあります。

治療法・予防

下肢動脈瘤やベーカー嚢腫と症状・特徴が似ているため、まずはどの疾患が生じているか鑑別が必要です。簡単な方法としては、鏡でふくらはぎを写し血管がボコボコ浮き上がっていたら下肢動脈瘤の可能性があります。膝裏だけが腫れている場合はベーカー嚢腫が疑われます。

治療としては、負担を軽減するために手技療法や電気療法(干渉波・低周波)でほぐしたり、腓腹筋内側頭のストレッチ、筋力アップなどで痛みの緩和をはかります。血行不良が原因なので、血行を促進すり足湯などもいいでしょう。