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下肢静脈瘤

下肢静脈瘤は足の静脈にある弁が機能不全となり、静脈の逆流が起こる疾患です。 30歳以上の女性に多い疾患で、特に出産を経験している女性に多く見られる疾患です。

発症すると足のだるさや、こむら返り(足がつる)ことが多くなります。 また、ふくらはぎの血管が浮き出て、ボコボコいるのが自分でも確認することが出来ます。

原因・症状

人間には心臓から全身へ血液を送る動脈と全身から心臓へ血液を戻す静脈があります。 心臓に戻す静脈血は筋肉の収縮で起こるポンプと、静脈内の弁の作用によって心臓に戻っていけるのです。この弁が何かしらの理由で機能不全となり逆流が起こっているのが下肢静脈瘤なのです。

主な原因は足の筋力不足と立ちっぱなしでいることです。立ちっぱなし、つまり筋力を使わない状態を長時間続けることは足の静脈に大きな負担をかけます。 下肢静脈瘤が美容師、理容師、販売員などの人に多いのはこのためです。

主な症状は足のだるさや重く感じることです。人によっては就寝時にこむら返りを頻発することもあります。また、静脈が部分的に浮き出るため、ふくらはぎがボコボコした形状になることもあります。

治療法・予防

下肢静脈瘤の治療では、普段は包帯を利用し、足に適度な圧力を与え血液がたまることを防ぐ方法があります。 そのほかにも、手技療法などで、血流を良くすることも良いでしょう。ただし、重症化している場合には、神経を抜く、静脈を切ってつなげるなどの外科治療が必要になるため早期治療をこころがけましょう。

下肢静脈瘤を予防するには、屈伸運動や足首を回すことを定期的に行うことが効果的です。 立ち仕事の人は1時間に1回は念入りな屈伸運動を行うと予防につながります。