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シンスプリント

シンスプリントは「脛骨疲労性骨膜炎」とも呼ばれるもので、慢性的に疲労が蓄積することで脛の骨膜に炎症が起こり痛みの症状を起こす疾患です。

陸上の長距離走やテニス、バスケットボール、エアロビクスなどのスポーツでよく見られ、アスリートであれば一度はシンスプリントを起こすとまで言われている疾患です。 成長期の子供にも起こることがあります。

原因・症状

ふくらはぎには腓腹筋とヒラメ筋という筋肉がありますが、ジャンプなどの動作には主にヒラメ筋を使うことになります。この動作を繰り返し行うことで、ヒラメ筋に過度の緊張が起こります。 これによりヒラメ筋がついている骨の滑膜も牽引され、限界を迎えると炎症を起こしてしまうのです。

また、足が内側に傾いている過回内足の人は、ジャンプ着地時により大きな負荷がかかるため、シンスプリントを起こしやすい傾向があります。その他、コンクリートでのジャンプ動作や、足の筋力低下も衝撃を吸収しにくくなるため、シンスプリントを起こしやすくなります。

シンスプリントの症状は脛の中央より下部分に痛みと腫れが起こり、症状が強く出ると患部に腫脹やへこみが現れることもあります。痛みは歩行時や蹴る動作などをすると強くなります。

治療法・予防

シンスプリントの治療では、ランニングやジャンプなど強い負荷がかかる動作を減らす必要があります。 電気療法(干渉波・低周波)や手技療法も有効になります。運動量も関係していますので、運動量の見直しをすると再発防止につながります。

予防にはふくらはぎの筋力強化やストレッチが効果的です。 そのため、運動をする前にはストレッチをしっかり行い、運動後は患部をアイシングするなどアフターケアをするようにしましょう。