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長短腓骨筋炎

長短腓骨筋炎はふくらはぎの筋肉の一種、長腓骨筋と短腓骨筋に炎症を起こす疾患です。 くるぶし周辺に痛みの症状を起こし、進行すると歩行障害をきたすこともあります。 また、打ち身などを起こしていないにも関わらず痛みが出る疾患で、O脚の人に多く見られる特徴があります。

原因・症状

腓骨筋には膝蓋骨始から腓骨筋支帯を通り小指の付け根までをつながっている長腓骨筋と、腓骨の外側から始まり中指までをつなげている短腓骨筋があります。 この筋肉は足の関節を外へ反す動作や、底屈などの動作を補助する役割をもっています。

ここに筋肉疲労を起こし炎症化してしまったのが、長短腓骨筋炎です。 原因は運動のやり過ぎ、つまりオーバーユースですが、腓骨筋自体が擦れ合い炎症を起こすこともあります。

長短腓骨筋炎の症状は、どちらの腓骨筋に炎症を起こしているかで異なりますが、基本的にはくるぶし周辺の痛みと腫れが主な症状です。人によっては足の甲に痛みが生じることもあります。 また、重症化させると痛みから歩くことが困難になることもあるため、症状を放置せず必ず治療を受けるようにしましょう。

治療法・予防

足首の関節を底屈され小指側を上げた状態で、抵抗を加えた際に痛みがある場合は長短腓骨筋炎が疑われます。

治療は患部のアイシングや電気療法・手技療法などが効果的です。 痛みが強い場合には、テーピングや包帯で患部を固定し、足首を動かさないようにすると痛みが緩和されます。